このようなお困り事があれば耳鼻科でご相談ください!
鼻で呼吸する事は生理的に非常に大切です。鼻での呼吸がしにくくて、口呼吸が主体の生活をしているとそれだけで体調が整いにくくなってしまいます。
また、受診された方で鼻づまりのご相談はたくさんありますが、病気の種類によって鼻づまりの治し方は変わります。そのためある病気には効く薬でも違う病気には効果がない、あるいは逆効果の場合もあります。
市販の薬では治りません。鼻づまりこそ耳鼻科での治療をお勧めします。
カゼや鼻カゼをひいても鼻は詰まります。ただし、そういった場合は1週間以内で落ち着く場合が圧倒的に多いです。鼻づまりが長引くあるいは鼻づまりを繰り返す場合には間違いなく何か病気が潜んでいます。
鼻づまりや鼻声は周囲から見ると「カゼ?」「体調不良?」と思われたりしかねません。また鼻呼吸ができると快適ですし体にもとても良いのです。快適に社会生活を送っていく意味でも鼻づまりの解消は非常に意義があるのです。
鼻が詰まって眠れないので市販のスプレーを毎日使っていますが大丈夫でしょうか?
市販のスプレーは使うと一瞬鼻の粘膜が縮んで鼻の通りが良くなりますがまたすぐ鼻の粘膜が戻って詰まってしまいます。そしてこのスプレーを使い続けると最終的に鼻の粘膜を減量させる手術をしなければなります。そのため市販のスプレーは使わないようにしましょう。
鼻づまりを良くするのにステロイドホルモンを使ったら良いと聞きましたが、体には大丈夫なのでしょうか?
飲み薬はお勧めしません。逆にステロイドが入っている鼻にさすスプレー(点鼻薬)はアレルギー性鼻炎や花粉症の方にはお勧めです。当院で処方するこのスプレーはずっと使っても大丈夫なことが証明されています。なおお医者さんで処方されるスプレーは薬局やドラッグストアでは購入できません。アレルギー性鼻炎や花粉症がある方は耳鼻科で相談することをお勧めします。
市販の薬で鼻づまりを良くする方法は無いのでしょうか?
市販の薬は飲み薬も鼻にさすスプレーもお医者さんの処方なしで販売できる薬ばかりなので成分が限られています。また1番問題は鼻づまりの原因を調べずに薬を飲むことです。例えばちくのう症がありますと、これは市販の薬をいくら飲もうが全く良くなりません。そういう意味で「鼻づまり」が気になるようであればまず耳鼻科を受診してどういう治療をしたら良いのか相談しましょう。
数年前から毎年春だけ鼻が詰まって困ります。根本的に良くする方法は無いのでしょうか?
もしスギ花粉症であれば舌下免疫治療と言うスギ花粉症を根本的に治す方法があります。この治療をするにはスギがアレルギーとして陽性であることが条件になります。気になる方は30分で分かるアレルギー検査を受けることをお勧めします。
鼻が詰まって耳鼻科で鼻の中をカメラで診てもらってちくのう症と言うことでお薬が出たのですが全然良くなりません。どうしてなんでしょう?
もしかしたらちくのう症の程度が強いのかもしれません。その場合はカメラではなくレントゲンで鼻とつながっているほっぺたの奥にある空洞に鼻水がどの程度たまっているのか調べる必要があります。レントゲン設備を備えている耳鼻科クリニックで相談することをお勧めします。
鼻が詰まって困って耳鼻科に受診してみたら鼻茸(はなたけ)だといわれ手術しないと鼻づまりは治りませんと言われました。他に治療法は無いのでしょうか?
鼻茸が大きいと言うことであればこれはその耳鼻科のお医者さんの話通り手術をして鼻茸を取り除くないと鼻づまりは良くならないと思います。これは飲み薬やスプレーでは効きません。また鼻茸は鼻の奥のところからぶよぶよした粘膜が鼻に飛び出してくるのでそれぐらい鼻茸ひどければちくのう症も起こしていることが十分に考えられそうなると手術の方法や入院期間も変わってきます。早めに耳鼻科のクリニックを受診することをお勧めします。
市販されている鼻の上から貼るテープをすると鼻が通りやすくなると言う話ですが、これはずっと使っても良いものなのでしょうか?
このテープは医学的の効果は実証されていません。そのため保険診療でお医者さんが処方する薬としては扱われていません。ですので、このテープを使うことはお勧めできません。こういったテープを使わずに医学的に根拠がある方法で鼻づまりを治すために耳鼻科クリニックの受診をお勧めします。
ちくのう症の手術を受けたら鼻づまりは良くなりましたが、数年経ったらまた鼻がつまってきました。ちくのう症の鼻づまりは良くならないのでしょうか?
2つの可能性があると思います。1つはちくのう症が再発していること。ちくのう症はイボを取るように一回手術をしたら終わりと言うわけにはいきません。鼻水が出ているのを放置していたりしたらまたちくのう症になる事があります。もう一つの可能性としてはちくのう症の手術後の経過は良くても新たにアレルギー性鼻炎といった病気になっていることです。アレルギー性鼻炎は日本人の4割位がなっていると言われ、子供頃に発症するだけでなく大人になってからも発症する方はおられます。いずれにしても早めに耳鼻科クリニックで相談することをお勧めします。