食べ物アレルギーは平成7年くらいから急増しています。食べ物アレルギーは1才未満の乳児で最も多く発症しますが、厚生労働省の調査によると小児から成人まで幅広く認められています。
最近では様々な食品にアレルギーが認められようになってきたのも特徴で、以前ではみられなかった果物・野菜・芋類などによる食べ物アレルギーの報告もされています。
食べ物アレルギーのその大部分は乳児期に発症し、小児期に年齢ともに良くなっていくケースが殆どを占めます。小児型の食べ物アレルギーは、年齢別では1才前後に最も多く認められ主な原因としては卵・牛乳・小麦・大豆があります。
小児型の特徴は耐性の獲得といい、大部分のお子さんで自然によくなっていきます。すなわち、1才時に食べ物アレルギーと診断されてもそのうちの9割の人は遅くとも小学校入学時までにはよくなると考えられています。残りの1割の患者さんの中には一生卵が食べられない・牛乳が飲めないという人もいることは事実です。
それに対して成人型食べ物アレルギーでは、魚類・エビ・カニ・果物などが多く、よくなっていくことが少ないと考えられています。その中間に位置するのがピーナッツ・そば・ゴマなどであり、よくなりにくいと考えられていますが、乳幼児期にアレルギーになった方の中にはよくなっていく場合もあります。
食べ物アレルギーが花粉症やアレルギー性鼻炎と違う点。それは「怖い」ということです。食べ物アレルギーは急に命にかかわるショック状態になったりすることがあるのです。
最近わかってきたやっかいなアレルギー反応に口腔アレルギー症候群があります。これは新しい食べ物アレルギーのタイプで幼児・学童・成人に認められます。 成人の女性に多いとされ、原因抗原としては果物(キウイ、メロン、モモ、パイナップル、リンゴなど)あるいは野菜です。口腔内の症状だけの場合が多いのですが、ショック症状(死ぬ場合あり)を呈することもあります。
皮膚の症状
・かゆみ、むくみ、じんましん、皮膚が赤くなる
顏まわりの症状
・眼:白目が赤くなる、かゆくなる、涙が止まらない、まぶたが腫れる
・鼻:くしゃみ、鼻づまり、鼻水が出る
・口:口内や喉の腫れおよび違和感、喉のかゆみ、喉のイガイガ
消化器の症状
・腹痛、吐き気、嘔吐、下痢
呼吸器の症状
・声がかすれる、せき込み、ゼーゼーする、呼吸がしづらい
全身症状
・アナフィラキシーショック
(上記症状の併発による意識障害、血圧の低下など)
それには要注意のそば、ピーナッツも含まれており、これが「すぐに」わかるのは当院の検査しかありません。
食べ物のアレルギーは原因がわからなければ対策は立てられません。お子さんが〇〇を食べたらブツブツが出た・・・。〇〇を食べたら口の中がかゆい・・・。〇〇を食べたらなんか息苦しい・・・。そんな気になる症状がある方、あるいはお子さんのおられる保護者の方、ぜひアレルギー検査を受けることをお勧めします!
30分で検査結果がわかるので、「その場で診断、その場で適切な治療をご提案」が可能です。なかなか受診の時間がとれない方でも1回受診するだけで検査と治療が同時に受けられます。
食事をした後でも病気で治療中でも薬をのんでいても妊娠されていても小さなお子さんでも全く問題ありません。検査受けようと思いたったその日に結果までわかります!
皮膚をひっかいてただれさせたり、血液を注射針でとりません。ちょっと指先から血を垂らすだけです。痛みはごくわずかで、血液をとるのが難しい小さなお子さんでも可能です。また、患者さんの肌のコンディションも関係ありません。注射針を見ると気分が悪くなる・・・という方にもお勧めです。
食べ物アレルギーは22種類わかり、特に特定原材料であるソバ、ピーナッツ、エビ、カニがすぐわかるのはこの検査だけ!もちろん、鶏卵、牛乳、小麦もわかります。またトマト、キウイ、桃、バナナ、リンゴがすぐわかるのもこの検査だけです。特にお子さんのアレルギーが気になったりする方はぜひご検討ください!
3割負担の方で、4,740円となります。(その日に結果がわかるので再診は不要です!)
※その他、診察代や処方があった場合には処方箋料などが別途かかります。