「解熱剤の利用、インフルウイルス拡散の危険」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140123-00000025-jij_afp-int
インフルエンザのウィルスは体から出ていく(インフルエンザが治ったと考える)目安が熱が下がって2日後となっているのですが、「カゼ」と思って解熱剤(熱を下げる薬)をのんでしまうと、熱がホントはまだあるのに「熱が下がった!」と普段通りに仕事に行ったり学校に行ったりするので、インフルエンザのウィルスをばらまくということを書いてます。
ただ、気を付けたいのは、ここで市販のカゼ薬をのんだ場合でも同じことがおこるのです。
市販のカゼ薬にも解熱剤が入っているのです。
ただし、カゼ薬についてはもっと気を付けないといけないことがあるのです。
その前に、カゼ薬って何でしょう?実はカゼは、今の医学では効く薬はありません。
カゼはそもそも、ウィルスが体の中で悪さをして、熱や鼻水や咳が出るのです。
で、市販のカゼ薬はじゃあどんな意味があるかというと、熱に対しては解熱剤、鼻水に対しては鼻水止め、咳に対しては咳止めの成分をいれて、症状を抑えるようにしているのです。
そして、ウィルスが体から出ていくのを待つ。
いわゆる「対症療法(病気の症状を和らげ,苦痛を軽くするための治療)」であって、根本的な治療をしている訳ではないのです。
まぁ、それだけならいいのですが、実はいろんなコワイことがあるのです。
例えば、解熱剤の成分。
喘息の人がのむと、発作をおこして命に危険が及ぶことがあります。
そして鼻水止めの成分。
妊娠初期の人はのんではいけません。この成分が動物実験で奇形を生じるリスクがあるというのがその理由です。
緑内障(病気が進むと失明します)の人は眼圧が上昇して症状を悪化させたりすることがあるのでのんではいけません。
前立腺肥大のある人はこの成分のせいで尿の出が悪くなるのでのんではいけません。
さらに咳止めの成分。
のみすぎると便秘になることがあります。
また、かぜ薬をのんだら、車の運転をしたり、機械類の操作はしないように書かれています。これは鼻水止めや咳止めには眠気を催す傾向があるのですが、カゼ薬には鼻水止めと咳止めと両方の成分が入っているので、より眠気のリスクがあるためです。
困るのがお医者さんの診察を受けた場合は、自分が知らない病気(喘息とか)をチェックしてもらったり、前立腺肥大があるからということで、薬の選択をしてもらえるのですが、ドラッグストアやネット販売ではそれもないので、のんだらいきなり呼吸困難!とかなりかねません。
こんな、いろいろとコワイのに大して効かない(効いたとしたら、ただ単にウィルスが体から出ていっただけです)カゼ薬、できるだけ使わないことをお勧めします。