持病の喘息の調子が悪い。
どこ受診しよう。
そんな時には胸や肺や気管支の専門である呼吸器内科を受診する。
喘息の治療の場合、一般的な内科ではなく呼吸器内科を受診するというのは、とても大切なことです。
内科だけでも全身のいろんな部位によって担当するバリエーションが多いのです。
呼吸器内科のほかにも、消化器内科、循環器内科、内分泌内科、腎臓内科、神経内科、血液内科などなど。
逆にいうと「内科」だから行ってみたら、全然畑違いの専門のお医者さんだったりすることもあるのです。
ここで問題なのは、どの科に行くこともですが、「専門医」の存在です。
例えば呼吸器内科でいえば日本呼吸器学会の専門医、ということになるのですが、、、
実はこの専門医制度、日本の場合は基本的に専門医の試験をパスして後は定期的に学会に出席したら資格を維持できる場合が多いのです。
ですので、喘息でいえばただの内科よりも日本呼吸器学会の専門医をもっているお医者さんの方がいいということにはなるのですが、だから腕がいいとかその分野のまともなお医者さん、ということにはならない。
専門医の資格を持っているからその分野のエキスパート!と思うと、それは違うよ、という感じ。
「専門医」イコール「その分野のまともなお医者さん」であったらいいのですが、ホームページとかで「専門医:日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会」と書いてあるから、この表示通り気管や肺や胃や食道や肝臓のスペシャリストであるかどうかはまた別の問題。
例えば一人のお医者さんで日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会の専門医を取っている場合。
日本の場合、どこでも患者さんが自由に受診できることもあり、大きな専門をもった分野に特化して、そこからプラスアルファで診察をすることが多いです。
例えば本職は呼吸器内科で、それ以外にも内科全般も診察しますよ、手に負えない病気は他のクリニックや病院へ紹介します、みたいな。
ですのでお医者さん一人で、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会の専門医を持っていたとしてもこの3つのジャンルで全部ホントの専門性があるかどうかは疑わしい。
このお医者さんはそもそも何が専門なのかな?
今はネットで簡単にそのお医者さんの経歴が調べれますので、例えば専門医は日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会の3つがあるけどもともとは消化器内科だったとすると、「呼吸器」や「肝臓」については自分で勉強したレベルなので本職の「消化器」ほどのレベルではないな、といったことになります。
このへんになると患者さんにはわからない話なので、信頼のおけるお医者さんに「・・・という症状なんですが、どこに行ったらいいしょう?」とかそのものズバリ「いい呼吸器内科のお医者さんを教えて」みたいに相談されることをお勧めします。
専門医だから、エキスパート、ではありません。ご注意を!