診療をしていて、よくあるリクエスト。
それは「耳そうじ」。
お子さんだけでなく、大人の方も結構おられます。
耳あかは皆さん、綿棒や耳かきで一生懸命されている方が多いのですが、多くの場合逆効果になっているのです。
耳の中(外耳道)は、奥の方に耳あかがいくと、体は耳あかを出せなくなる(外耳道の手前は耳あかを出す機能があります)ので、耳の奥に耳あかが充満している。
あるいは、耳の壁をこすりすぎて、外耳炎(耳の壁がただれること)になっている。
そんな方が多いのです。
ひどい場合には、耳の奥にある鼓膜(こまく)に穴をあけてしまう場合も。
大人の方においては放っておけば耳あかは手前に出てきます。
もしどうしても気になるようであれば耳鼻科で耳そうじをしてもらいましょう。
これは、耳がかゆい方も同様です。
耳がかゆいのは、耳の壁をこすりすぎて、ただれたところが治るときに、かゆみが出るので、そこでまた触って、傷がつく。。。
そんな繰り返しのうち、耳の壁の傷が膿むと大変痛くなったりします。
耳そうじは控えるようにしましょう。
ただし、幼稚園や保育園くらいのお子さんや赤ちゃんは、背がぐんぐん伸びる時で、古い細胞があかになって出ていくので、体が耳あかを出すスピードが耳あかができるスピードに追いつきません。
お子さんは耳の穴も細いので、家では絶対に掃除しないようにしましょう。
目安は3か月に一度です。
最近耳鼻科に行ってない。。。というお子さんは成長期に耳栓をした状態にならないように、中耳炎のチェックも兼ねて耳鼻科で耳そうじを受けましょう^^