ただいま、ヒノキ花粉真っ盛り!
今年は特に多く飛んでいるみたいで、今週から鼻がずびずびで困るんです・・・という方がたくさん来院されています。
そんな花粉症ですが、元をただせば、アレルギー性鼻炎。
このアレルギー性鼻炎のスギに敏感な場合がスギ花粉症、ヒノキに敏感な場合がヒノキ花粉症になります。
今回のブログではアレルギー性鼻炎や花粉症についてお話しようと思います。
以下の話は鼻アレルギー診療ガイドライン2016のデータをもとにしたものとなります。
図1のように、アレルギー性鼻炎になっている人(有病率)は、1998年から2008年の10年間の間で大変増えています。
アレルギー性鼻炎全体に至っては、なんと約4割!
この中でもスギ花粉症の伸びが目立っていて、2008年現在ではついに4人に一人の方がスギ花粉症。。。
これまた凄いですねぇ。。。
まさに国民病。
さらにアレルギー性鼻炎の世代別の有病率です(図2)。
この図では一年を通してある通年性アレルギー性鼻炎(ハウスダストとかダニが原因)は若い世代で多いことがわかります。
特に5才から9才の年代に至ってはアレルギー性鼻炎が四人に一人の割合でおられることがわかります。
これ、結構な確率ですよね。
お父さん、お母さんにおかれましては、お子さんがなんか鼻がぐずぐずしてることがちょくちょくある、鼻をやたらいじる、鼻血がちょいちょいでる、こんな症状があるときはアレルギー性鼻炎を疑ってみることをお勧めします。
鼻をいじるのは手グセが悪いのではなくて、アレルギー性鼻炎で鼻の中がかゆい、鼻水が鼻の中で固まってごわごわして不快、そんな理由でさわっているだけかも。
ただし、アレルギー性鼻炎の診断でネックになるのが検査には血液が必要ということ。。。
これが小さいお子さんにおいてはハードルが高くなりますよね。
痛い思いをさせるのはちょっと・・・と二の足を踏んでおられる保護者の方も多いです。
そんなときには「20分でわかる花粉症・アレルギー性鼻炎の検査」。
これ、あっという間に終わって、痛みというのもほとんどなく、小さいお子さんをお持ちのお父さんお母さん方にも大好評なのです。
この子、花粉症?アレルギー性鼻炎?と思ったら一度してみる価値ありです。
さらに、図2では、スギ花粉症は中年層に高率におこっているのがわかります。
働き盛りの方で、最近どうも鼻カゼひきやすい・・・という方、ヒノキ花粉症はスギ花粉症の6割の方に起こるというデータがありまして、今まで自分は4月になったら鼻は調子がよくなっていたという方でもヒノキ花粉症も一緒に起こしている可能性があります。
特に気を付けたいのが、ヒノキ花粉症は今がピークでゴールデンウィーク中も悩まされるのです。
これからゴールデンウィークにかけて(連休の前後というのはそもそも医療機関は混雑しやすいのです)、一気に耳鼻科のクリニックは混雑度がアップしますので、スギ花粉症と思っているけど、まだ鼻がさえない・・・という方は今のうちに薬の手当をしておいた方がいいです。
当院でいうと、おそらく5/22の金曜日から一気にゴールデンウィークシフトになると思われます。
今週前半に耳鼻科を受診するのがお勧めです^^