声がどうもおかしい。。。
声のかすれには2つの点で注意が必要です。
一つ目は声をよく使う環境の方。
生徒さんを教えられていたり、保母さん、営業の方といった職業の方は無理やり声を出し続けていると、声帯結節(せいたいけっせつ)といって、声を出す声帯(せいたい)にペンだこみたいな突起ができてしまい、これが声のかすれの原因になっていることがあります。
この病気の困った点は声帯結節を手術で取っても、見た目はキレイでも声が患者さんが思ったほど以前のイメージの声にならない場合があること。
さらに、手術で声が治っても、手術の前のような生活環境のままだと、また声帯結節ができてしまう場合があること。
耳鼻科でまずは声帯がどんな状態かを確認してもらい、生活習慣の改善(声のかすれがひどい場合はプライベートでは沈黙を守るとか)の指導を受ける、あるいは声帯が腫れている場合は腫れの原因になっているばい菌をやっつける抗生物質を処方してもらったりして病気を早く治す。
いずれにしても、そのまま放置しているとどんどん声がかすれてきて、かつ声がれが治りにくいという状況になりかねません。
これからの寒い時期は乾燥もしやすいので、寝室が湿度が十分でないと、それだけでものどの粘膜がダメージを受けて、声が出しにくい要素になりますので、湿度計を置かれていない方は、一度湿度計を購入して湿度が40%をきるような状況であれば加湿器も設置するなど対策を立てることをお勧めします。
二つ目はできものが声を出す声帯(せいたい)というところにできていないか。
もしポリープといったできものがあれば、手術をしないと治りません。
さらに気を付けたいのが、タバコを吸っている方。
のどのガンの可能性があります。
声がかすれているのを放っておくと、放射線治療では治らず、声が出なくなる手術をしないと治らないことがあるので、早めに耳鼻科で相談しましょう。