今日の日経の「くらし」欄
たばこ「万病のもと」
喫煙との関連 解明進む
以前から「タバコは健康に悪い」といわれていましたが、この記事によると、国立がん研究センターの研究で、より具体的にタバコの害がわかってきました。
10年ぶりにタバコとガンの関連性が見直され、
口やのどといた耳鼻咽喉科領域の「頭頸部ガン」と膀胱ガンがあらたにタバコが危険なのが「確実」と判定されました(今までは「ほぼ確実」でした)。
自分が開業する前10年ほど勤務していた岡山済生会総合病院でものどのガンを100名以上診察していましたが、特に声を出す部分の喉頭ガンはほとんど全員が喫煙者でした。
一人だけ非喫煙者の女性がおられましたが、夫がヘビースモーカーで副流煙でタバコの害をもらったのかな・・・と。
現場感覚では耳鼻科のガンとタバコ関連あるだろという感じでしたが、それが裏付けられたということです。
また、喫煙者の方が非喫煙者よりもなんらかのガンにかかるリスクは1.5倍になるということです。
肺ガンとかはタバコが悪いんだろな~っていうのはなんとなくおわかりいただけると思うのですが、実は糖尿病になりやすくもなるのです(非喫煙者の1.34倍)。しかも本数で糖尿病になりやすさが違い、1日あたり10本以下なら1.23倍のリスクですが、1日あたり21本以上だと1.51倍になります。
タバコはガンに限らず、上にあげた糖尿病といった全身の状態に関係してくるんですね。
さらに大事なのが、禁煙のタイミング。
実は禁煙する価値がより出てくるのは、早い時期がいいのです。イギリスの研究によると、25~34歳で禁煙すると、喫煙することで寿命が10年縮むのを避けれる可能性があるというデータがあります。これが35~44歳の禁煙だと9年、45~54歳だと6年、55~64歳だと3年と少なくなっていきます。
とにかく、タバコはまずいよという結論なんですが、幸い、最近では湿布や飲み薬で禁煙が保険診療でできるようになってきました。
タバコを吸われている方は、一度、禁煙指導をしているクリニックで相談されてみることをおすすめします!
岡山県内の禁煙治療に保険が使える医療機関 はコチラ↓
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