いよいよ、ほんとーに寒くなってまいりました。
急激に冷え込んでくる年末に気を付けたいのは、「鼻水」です。
特にお子さんの場合が要注意。
お子さんは鼻をかめないので、3才以降になると、こりゃ楽だわってんで、鼻をけっこうすすられるのです。
そうすると、どうなるか?
鼻水のばい菌が、耳にいって、中耳炎をおこします!
特に注意したいのが、カゼ?と思って小児科で薬をもらっているけど、微熱が続いたり、熱が出たり下がったりするとか、夜泣きが普段よりもある、機嫌にむらがすごいある、食欲があまりない。
そもそもカゼはウィルスが悪さをするので、ばい菌をやっつける抗生物質(ばい菌殺し)は効かないのですが、ウィルスで体が弱ったところにばい菌が悪さをするのを防ぐため、みたいな理由からか小児科や内科で出る「カゼ薬」はなぜか抗生物質が入っていることが多いのです。
そうすると、中耳炎になっていると、抗生物質が中途半端にしか効かないので、高い熱が出たりはしないものの、「微熱が続いたり、熱が出たり下がったりするとか、夜泣きが普段よりもある、機嫌にむらがすごいある、食欲があまりない」といったことがおこりやすい。
中耳炎も耳の奥に膿(うみ)がたまってくると、抗生物質をのむだけではなく、鼓膜(こまく)切開といって、耳の奥の鼓膜という薄い膜に小さな穴をあけて、鼓膜の奥にある膿を出してやらないと治るのにものすごく時間がかかる(痛みとか熱が続く)ことがあるのです。
お子さんはどんどん背が伸びる時期なので、どんどん耳あかもたまります。
そうすると、耳をみることのできる小児科でも耳はみれても耳あかは取れないので、中耳炎をチェックすることは難しい。
特に先週から鼻水の出ているお子さんで中耳炎になっている方が激増しております。
鼻水が出ていたら、「たかがカゼ」と思わず、耳鼻科で中耳炎がないかのチェックも兼ねて早めに治療を受けましょう!