最近診察をしていて多いな~と思うのが、
首のぐり。
ぐりにもいろんなものがあるのですが、要注意は「痛くない」ぐりです。
痛い場合は、ばい菌が悪さしていることが多い。
これも中には頸部膿瘍(けいぶのうよう)といって、即手術即入院!みたいなコワい病気が潜んでたりもするのですが、「前からなんかあるけどなくならないな~」みたいなぐりにはできものがあったりするのです。
そして、首のぐりにはのどの奥のできものが広がってできているものがあるのが怖いのです。
「ガンのリンパ節転移」ですね。
もしこれだと、ぐりの大きさやもとのガンの大きさによっては大がかりな手術が必要だったりします。
先週も近所の内科で「あまり大きくないし、様子をみましょう」といわれ、次第に大きくなってきたので、当院を受診された方がおられました。
内科や外科ではのどの奥が診れないので、「様子をみる」という選択は結構ありがちなのですが、もっと怖いのが「ぐりをとって調べる」場合です。
もしガンのリンパ節転移であれば、調べた時点でぐりにメスを入れるので、ガンが全身にばらまかれてしまいます。
こうなると、最終的に命を落とす確率が非常に高くなってしまいます。
首にぐり?と思ったら耳鼻科でまずはのどの奥のチェックをしてもらいましょう。