体が拒否反応を起こす、アレルギー反応。
鼻にあるとアレルギー性鼻炎や花粉症、といった感じですが、こういったアレルギー症状を持つ方がなんと3人に一人の時代になっております。
それに伴い、お子さんの食物アレルギーが1990年代から急増して、アレルギー反応がひどい状態であるアナフィラキシーがコワい時代になってきました。
このアナフィラキシー、複数の体のパーツ(臓器)、皮膚や消化器や呼吸器や循環器などに次々と拒否反応が急激におこる状態で、最悪30分で心停止(心臓が止まる)に至ります。
このアナフィラキシーを防ぐには原因となる食物を食べないのが一番ですが、もし気が付かずに口にしてしまった時の対応が大変大切です。
アナフィラキシーによって死亡するのを防ぐためには症状が起こってから、30分以内のアドレナリンという薬剤の投与が生死を分けます。
では、自宅以外で、例えば学校の給食でアナフィラキシーが起こったらどうするか?
お子さんでも扱える、アドレナリンが入った、エピペンというサインペンくらいの大きさの簡単に注射できる医薬品があります。
これを症状があればすかさず太ももの外側に刺す。
非常にポイントです。
そして、症状というのは以下の13タイプ。これらのうちのいずれかがあればすぐに使用します。
消化器症状:1.繰り返し吐き続ける 2.持続する強いおなかの痛み
呼吸器症状:3.のどや胸が締め付けられる 4.声がかすれる 5.犬が吠えるような咳 6.持続する強い咳込み 7.ぜーぜーする呼吸 8.息がしにくい
全身の症状:9.唇や爪が青白い 10.脈を触れにくかったり、不規則である 11.意識がもうろうとしている 12.ぐったりしている 13.尿や便をもらす
食物アレルギーがあるのに、エピペンをお子さんに携行させていない保護者の皆さん、早いところエピペンを処方できる(エピペンを処方する手続きを済ませている)小児科でエピペンを処方してもらいましょう!
注)エピペンは児童生徒本人が注射できない場合には、保護者または教職員や保育士が代わりに注射します(人命救助の観点からやむをえない教職員や保育士のエピペン使用は、医師法違反にはならず、その責任は問われません)