今年は花粉の飛散量が多く、苦労されている患者さんが多いです。
ただし、お薬の使い方やお薬の見直しが効果を発揮しますので、今日はそんな「効果的なお薬の使い方」について説明します。
お薬を症状が強い時だけのんでいる方はおられませんか?
一日二回なら二回、きちんとのみましょう。
一日二回のお薬は有効な血中濃度が半日で終わってしまいます。
中途半端な飲み方をしていても花粉の多い時は効きません。
例年だったら効いているはずのこの薬が今年は効かない。。。
そういう方にはお薬の変更あるいはお薬の追加をお勧めしています。
この場合ポイントは点鼻薬(鼻にさすスプレー)も併用することです。
直接鼻の粘膜に働きかけますが、あの液だれの感じが好きでないという方には、パウダータイプの点鼻薬もあります。
気を付けたいのは、薬局で売っている点鼻薬は成分が偏っており、一瞬鼻が通ってまたすぐ鼻がつまります。くせになること間違いなしで、さらに使い続けると手術をしないと鼻づまりがとれなくなることもあります。
市販の点鼻薬は使わないようにしましょう。
目がかゆい方、今年は目の症状が強いですよね。飲み薬と目薬の合わせ技でも効かなければステロイドホルモンの目薬を眼科で処方してもらうことをお勧めします。
このステロイドホルモンは眼圧を上昇させることがありますので、知らないうちに眼圧が高い病気(緑内障 りょくないしょう)になっている場合は危険です。眼圧を測れる眼科で処方してもらうことをお勧めします。
最後に毎年5月のはじめくらいまで鼻の症状がある方、今年はスギ花粉が早く飛んだので4月に入りスギ花粉が飛び終わって鼻が楽になるかもしれません。ただしその後必ずヒノキ花粉が飛んで鼻の症状が出ます。ヒノキ花粉は症状の出方がスギ花粉よりも強いので、4月に入っても例年通りお薬を飲み続けてヒノキ花粉の襲来に備えましょう!