梅雨入りが遅れていますが、水遊びの季節ですね。
水遊びや髪を洗う時に耳に水が入るのが気になる方はおられませんか?
耳の中は、耳の奥にある鼓膜(こまく)という薄い膜で行き止まりになっています。
ですので、水がたくさん入ったと思っても必ず水は蒸発します。
ただし、耳の中に耳あかがあると、耳あかが水を吸って「聞こえにくい」とか「耳がふさがった」感じになることがあります。
こうなると、時間が経っても聞こえにくいといった症状は変わらないということになります。
ただし、実は耳あかでなく、耳の奥にある聴こえの神経(聴神経)が調子がわるくなり、「突発性難聴」「低音障害型難聴」になっていることがあります。こうなると薬をのんで治さないといけなくなります。この二つの病気の困った点は時間が経つと治らない場合があるのです。
ですので、「水が入ったのかな?聞こえ悪いな〜」という時は耳そうじを兼ねて耳鼻科を受診することをお勧めします。
この、耳そうじですが、お家ですることは無理があります。目隠しをしながら部屋を掃除するようなもので、奥に耳あかを押し込むか、耳の中を傷だらけにするか。。。耳そうじ中にお子さんが飛びついてきて鼓膜を破ってしまい、緊急入院になることも・・・。
ただ、最近びっくりしたのが岡山市内の耳鼻科で「耳そうじお断り」と言われ当院を受診された方がおられたことです。
耳あかの奥に聴こえを悪くする滲出(しんしゅつ)性中耳炎や命にかかわる真珠腫(しんじゅしゅ)性中耳炎が潜んでいることもありますので、耳そうじをして鼓膜の状態を確認することは耳鼻科の大切な仕事と考えております。
耳そうじをしたくなったら、是非耳鼻科を受診しましょう!