とある診察にて。
(診察が終了して)何か聞いておきたいこととか、気になることはないですか?
「子供が中耳炎で先月治療を受けたんですが、耳そうじはどうしたらいいんですか?」
この耳そうじなんですが、意外と曲者(くせもの)でして、
耳あかは古い細胞の死がいなので、新しい細胞と置き換わる、新陳代謝(しんちんたいしゃ)が活発な年齢ほどよくたまります。
要はおちびさんほどたまりやすいということです。
ここでちょっと気をつけてもらいたいのが、お家での対応。
よく耳かきや綿棒で耳あかを取ろうとされる方がおられますが、ちょっと待ってください。
耳鼻科では耳かきや綿棒で耳あかを取ったりはしないのです。
なぜか?耳かきや綿棒では耳あかはうまく取れないからなのです。
ムリに取ろうとすると、耳の中は皮膚が薄いので、出血したり、ひどい場合には鼓膜(こまく:耳の奥のうすい膜)に穴があいて難聴になることも。
特に小さいお子さんは耳の穴自体が小さいので、より耳そうじは難度が上がります。
ですので、小さいお子さんは家では耳そうじはせず、耳鼻科で中耳炎のチェックも兼ねて耳そうじをしてもらうといいでしょう。
保育園、幼稚園児の方はどんどん背が伸びるので、3か月おきくらい。
小学生以降は背の伸びるスピードが鈍化するので、お家の方が耳を見て耳あかがあったら耳鼻科を受診。
そんな感じでしょうか。
耳あかがたまりすぎたら、難聴の原因になることもあるので、ご注意ください♪