コロナが爆発しております。そして「日本はどーなるんだ・・・」的な絶望的な状況にややもするとなりがちですが、40代以下の方や免疫状態に問題ない方はそこまでどうこういうことはないのではと考えています。春までもちこたえたら、夏場にかけてウィルスの活動は低下、ウィルスに知らないうちに感染している方がどんどん増えて結果来年の冬は感染がまた増えてもこの冬ほどにはならずそうやって尻すぼみになっていくのではないでしょうか。
これは全くの私見ですが、ですのでむしろここから春までの体調管理の細心の注意を払うというのが一番のポイントかと思います。それにはもちろん人混みでのマスク着用、外出時の手指消毒や家族以外との食事を極力さけるといったことが大事です。
そして、、、これらと同じくらい大事なのが「熱を出さない」ことです。熱がなくて症状がなくて感染している人がたくさんいるからこうなっているので、熱だけとりあげてあーだこーだいうのはあまり意味がないと思うのですが、今の社会情勢では「熱の原因になっている病気」でなく「熱があればコロナかも・・・」ということに意識が向きがちです。そうであればとにかく熱を出さずにこの春まで過ごすことに限ります。
冬に熱を出さないというのは意外と難しく、耳鼻科の病気一つとっても、耳も鼻ものどの病気も熱が出ることがあります。
であれば、コロナと間違われないように熱が出る前に治療をしてしまえばいい訳です。
では、熱が出ちゃう怖い病気「耳鼻科編」をご紹介しましょう。
【耳】耳が痛くなる「急性中耳炎」。特にお子さんは熱が出やすいです。鼻水が出だしたら耳に鼻のばい菌がすっ飛んで悪さするので要注意。保育園や幼稚園に通っているお子さんは鼻水が黄色とか色がついてきたら中耳炎のチェックもかねてすぐに耳鼻科を受診しましょう。ちなみに大人の方は(もちろん中耳炎でも熱は出ますが)耳掃除のしすぎとかでおこる「外耳炎」これまた激痛とともに熱が出ることがあります。ついつい「耳掃除して痛っ!!」と思ったら早めに耳鼻科へどうぞ。
【鼻】鼻かぜと勘違いされやすい「ちくのう症(副鼻腔炎)」。膿のような鼻水や痰が出たりしますが、困るのが症状が多彩で、ごく一部の症状しか出ないこと。頭痛・頭の重い感じ・鼻づまり・鼻水がのどに落ちる感じ・目の奥の痛み・おでこの痛み・ほっぺたの痛み・歯の痛み(これらは振動したり、叩いたりすると痛いのもあり)。
患者さんはよく「鼻カゼ」と勘違いしやすいのですが、そもそもカゼが何週間も症状がひっぱることはありません。
この病気になると一カ月とか薬をのまないとよくなりません。レントゲンで鼻の奥に膿がどの程度あるかによっても治療の方針が変わってきますので、レントゲンを撮ってもらって診断もきちんとつけてもらいましょう。
【のど】「扁桃腺が腫れた」的な症状の「のど痛」。恐ろしいのが「高い熱が出る」レベルになるとのどの腫れが半端なくない状態になっていることが多いのです。耳鼻科を受診した時にはのどの痛みや腫れのせいで「水も飲めない」状態になっていて、入院して抗生物質を毎日点滴しないといけなくなります。これだけでも十分に困るのですが、最悪なのが、のどの奥まで腫れてしまい、息ができなくなることがあるのです。こうなると入院ではなく「即緊急手術」しないと窒息死する場合すらあります。
そして、今は緊急性が高くてもコロナチェックが必要でそちらの方に時間や人手をとられてそれがために治療が後手にまわってしまうことがままあると思います。
特にこれから3月にかけては耳、鼻、のどが熱とか呼吸困難といったコロナ?みたいに思われかねないやっかいな症状を起こしやすいので、お気を付けください。