いよいよ花粉真っ盛りです。
お医者さんを受診する時間がない・・・。
そんな時頼りにするのが薬局やドラッグストアで販売しているお薬。
ただし、飲み薬はすごい眠い、とか口が渇く・・・。そんな程度の副作用ですが、点鼻薬(スプレー)は要注意です。
今回はそんな点鼻薬について説明します。
点鼻薬にはお医者さんの処方がないと買えないものと、薬局で買えるものがあります。
お医者さんの処方がないと買えないものには、ステロイドホルモンが配合された点鼻薬があります。
これは比較的速効性があり、ステロイドホルモンの飲み薬のような全身の副作用の心配は少ないすぐれものです。
点鼻薬は一日4回、といったものも以前にはありましたが、最近は1日1回で済むタイプ(ナゾネックス)も出ています。
点鼻薬は効くんだけど、点鼻するのを忘れてしまう・・・という方はナゾネックスを使ってみてはいかがでしょう?
では、花粉症には点鼻薬だけでは効かないのか?飲み薬の方がいいのか?これもよく患者さんから質問があります。
結論をいうと、飲み薬よりも点鼻薬の方が早く効きます。
また、点鼻薬だけでも効く場合は十分にあります。
点鼻薬は残量がよくわからない、持ち運ぶのにかさばるという難点があるので、飲み薬でいくか、点鼻薬でいくか、それとも飲み薬と点鼻薬の併用でいくかは患者さんと薬の相性やその年の花粉の飛散量によっても変わってきます。このへんは耳鼻科を受診して相談されることをお勧めします。
なお、点鼻した時の液だれの感じがいやであれば、パウダータイプのエリザスやリノコートといった点鼻薬がお勧めです。
そして、薬局で買える点鼻薬についてです。
これが要注意です。お医者さんの処方がなくても使える薬がたくさん入っているのですが、そのなかに「血管収縮薬」という成分が入っています。
一瞬だけ鼻が通るので、 繰り返し使うようになり 使い続けていくと、鼻づまりが とれなくなり、クセになる。
市販の点鼻薬を使い続けていると 最後は手術で鼻の粘膜を減らす ことをしないと鼻づまりを 治せなくなってしまいます。
とにかく市販の点鼻薬は使わない ようにしましょう!