本日の診察。
お久しぶりの患者さん。
どれどれ問診票は・・・・。
「海外に行くので、常備薬を希望」
ふぅ~む、常備薬ですか。。。
で、どれくらい行かれるんですか?
ぇ、数年。。。
なかなかに長いですな。
しかしまぁ、なんちゅーか、「常備薬」、けっこう微妙なんだよな。
「痛み止め」←痛みをごまかすので、夜中に次の日の朝に受診するまでのつなぎで使うくらいならいいのですが、のどが痛い→痛み止めをのんで痛みがましになる。→そのまま様子をみる。→また痛くなる。→また痛み止めを飲む。この繰り返しをしているうちにしまいには痛み止めをのんでも痛みが全然よくならなくなったり、首が腫れてきて慌てて受診。→緊急手術。。。
こんな展開、済生会に勤務している時はいやっちゅうほど経験してきたので、ほんと痛み止めに頼るのは気をつけていただきたいですな。。。
それ以外にも、その方はお子さんも一緒に受診されていたのですが、お子さんの場合は体重で処方の量が決まってくるからして、おちびさんほど数ヶ月もすれば体重が増えて、薬の量自体が足りなくなってしまう。足りない量の薬をのんでも狙った効果は得られない、とか。
咳止めなんかでも、例えば咳の原因が気管支炎や喘息だったりしたらもとの病気を治療しない限り咳止めの効果がある間だけしか咳は止まってくれません。
そんなことをお話しして、在留邦人のコミュニティでいいクリニックはどこかとか受診の仕方とかを相談することをお勧めしました。
皆さまも特に痛み止めにはご用心!