昨日岡山市医師会耳鼻科部会でのウィメンズクリニックかみむらの上村先生の講演がありました。
それで、子宮頸がんの予防に若い世代に非常に価値があると思われるワクチンについてこれは皆さんにお伝えしたい!
ヒトパピローマウイルス(HPV)をご存知でしょうか?
子宮頸(けい)がんの多くはこのHPVウィルスが原因で起こります。
このウィルス自体はセックスが原因で感染するので、セックスをしている女性の8割は感染しているといわれていますが、多くの場合、症状はなく病気になることもありません。
このウィルスに感染したごく一部の方が子宮頸がんになるのです。
しかし、このHPVウィルスはワクチン(サーバリックスやガーダシル)で60~70%予防できるのです!
日本ではこのワクチン接種後におこった運動障害や慢性の痛みなどから国による「HPVワクチンの接種勧奨」が中止されてから5年経過しているのです。
その間、接種を積極的に推進したオーストラリアでは「子宮頸がん撲滅宣言」がでるまでに効果をあげています(https://www.jams.tv/news/120091)。
このワクチンはセックスをしていない方に有効で、日本では中一から高一までは無料で接種が可能です(通常は6万円くらいかかる)。
年頃の娘さんがおられるご家庭は産婦人科で相談されてみてはいかがでしょう?
このワクチンについては日本産婦人科学会の以下のページを是非ご覧ください。
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4