好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)。
全く聞きなれない病気ですが、昔からある、ちくのう症(副鼻腔炎)の一種です。
この名前は、鼻の粘膜に多数の好酸球という白血球が見られることから命名されました。
このちくのう症は、昨年夏から厚生労働省による難病に指定されているやっかいな病気でして。。。
両側のちくのう症で起こるのですが、匂いがしなくなり、匂いがしないから、味も感じにくくなる。
一緒に起こす中耳炎(好酸球性中耳炎といいます)は治りにくく、聴こえが悪くなっていって、最後には聴こえなくなる(聾(ろう))になってしまうのですね。。。
さらに喘息を持っている人の場合は喘息発作を起こしやすくなります。
と、なんか最悪なちくのう症なんですが、困ったことに普通のちくのう症なら重症なら手術という方法があるのですが、この病気、手術をしてもすぐに再発してしまうのです。。。
唯一の症状をコントロールする方法は飲み薬でステロイドホルモンを使うこと。
ただし、良性の病気なので、長い期間ステロイドホルモンを使っていって内臓に負担がかかるのは避けたいと思い、お医者さんの方では長期間投与をするのはためらわれてしまうのですね。
そうするとまた悪化する。
そんな繰り返しの中で上にあげた匂いや味がしなくなり、最悪耳も聴こえなくなる。。。
これは、ホント怖いですね。
ちくのう症で手術したけど、すぐ悪化した・・・みたいな方は一度、この好酸球性副鼻腔炎を考えてみる必要があるかもしれません。
この病気の詳しいことは、難病情報センターhttp://www.nanbyou.or.jp/entry/4331
をご覧ください。