花粉症の皆さま、いよいよシーズンですね。
シーズンに入る前に対策を、ということで花粉症の今年の特徴や対策についてお話ししたいと思います。
今年は、岡山では例年よりも花粉が早く飛び始めている印象です。
さらに目のかゆみが先行しておこっている場合が多い。
そして、今年の花粉は「多い」。
これですね。
昨年12月の日本気象協会のスギ花粉の飛散予測では昨年比150~200%の「やや多い」、
そして例年※との比較でも150~200%と「やや多い」。
この例年との比較がくせもので、スギが伐採されずに放置されているものが増えて(輸入材の方が価格が安いため)、花粉を飛ばす樹齢のスギが年々増えていっている現状では、「例年並み」というのでもちょっと前と比べるとスギ花粉の飛散量は増えているのです。
例年値より「やや多い」という今年は要注意ですね。
さらに花粉症というのは、「花粉に敏感なアレルギー性鼻炎」のことです。
アレルギー反応は自分と他人を区別する反応で、ある日突然「スギ花粉は嫌!」と体がアレルギー反応を起こすと花粉症になってしまうのです。
ですので、去年までなんともなかった方でも「鼻かぜが長い・・・」「目がかゆい」そんな症状が今ある方、花粉症の可能性があります。
医療機関を受診してスギ花粉症でないかチェックしてみましょう。
また岡山で要注意なのが、ヒノキ花粉症の存在です。
スギ花粉症の7割の方がヒノキ花粉症をもっているといわれています。
ヒノキ花粉症は3月の下旬から4月の中旬にピークがくるので、3月後半になって、「ぁあ、鼻の調子よくなった♪」と思ってヒノキ花粉症の症状が再び起こることも。。。
岡山はヒノキが多いので、スギ花粉症の方は無難にいくのであれば4月いっぱいお薬をのんだり、点鼻薬(鼻にさすスプレー)を使うことをお勧めします。
点鼻薬で要注意なのが薬局で売っている点鼻薬です。
お医者さんの処方する点鼻薬はクセになる心配はないのですが、効果がでるまでに1日はかかります。
対して市販の点鼻薬は粘膜の中にある血管を収縮させるので、すぐに効果が得られます。
お医者さんの処方がなくても販売できる関係上、どこでも売っているのですが、一瞬だけ鼻が通ってまた鼻づまりがおこる。。。
それでどんどん使うようになって、全く手放せなくなってしまう。
そんなことになりかねません。
市販の点鼻薬は使わないようにしましょう。
なお、日本気象協会の先月の予測では岡山県は2月15日ごろがスギ花粉の飛散開始ですが、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めます。
「ちょっと鼻がむずむずしてきた」「少し目がかゆいな・・・」そんなふうに思った方は早めの受診をお勧めします!
※2007年~2016年の平均値