皆さん、早いですが、スギ花粉が飛んでおります。ご注意ください。
今年はもともとスギ花粉が多いという予報がでていました。昨年6月に「高温・多照・少雨」となったため、岡山県は「前年比でも例年比でも150~200%」とかなりのスギ花粉の飛散が予想されています(日本気象協会)。
スギ花粉の飛散量は前年の夏の気象条件が大きく影響するといわれています。気温が高く、日照時間が長く、雨の少ない夏は花芽(かが:発達すれば花となる芽)が多く形成され翌春の飛散量が多くなるといわれています。そして昨年はまさにその条件に一致していました。
そんな今年の花粉症の強さを予感させるのが、年が明けてから「花粉症が始まっている感じなので、薬が欲しい」と言う患者さんが例年よりもたくさん来院されている点です。
そうなると、今年のポイントは「花粉症は2月の終わりぐらいからだろう」と思っている、花粉症を自覚されている患者さんには「早期服用」をお勧めしたいです。
合わせてお伝えしたいのが、花粉症の自覚がなく、花粉症になっている方へのお知らせです。この方々には「もともと花粉症を持っていたが、程度が軽くて、花粉がたくさん飛んでいなければ、あまり症状が気にならない」方と「今まで花粉症でなかったが、昨年花粉症になり、今年になって初めてこういう症状が出てきた」方がおられます。いずれの場合も今年のものすごい鼻の症状にびっくりするけど、どうしてなのかわからず困ってしまうと言う状況が考えられるのです。
意外とあるのが鼻風邪かな?と思って市販の薬を飲んでみたけど良くならないと言うことです。風邪薬の中にも鼻水を止める成分はあるのですが、4日間の服用ならその4日間が過ぎれば。また症状は出てくる。さらに今年で言えばおそらく今から4月の上旬まではスギ花粉症の症状が出るのです。
また、アレルギー性鼻炎自体は、日本人の4割が持っていると言われ、さらにスギ花粉症についても日本人の25%がなっていると言うデータがあり、一般的な病気で1番認知されている部類の喘息でも7,8%に過ぎず、日本国民の生活への影響は大変大きいのです。
さらに第8波が猛威を振っている中なので、昨年同様「鼻かぜ」のような、「くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻声」で困ることになる、そうすると周囲の方から非常に嫌がられたり、患者さん自身が「カゼ?コロナ??」と非常に不安とストレスを抱えることになります。
この状況でいくと今月下旬以降は鼻水、くしゃみ、鼻づまりのお悩みを抱える方が爆発的に増えると思われます。
鼻カゼがなかなか治らないと思っている皆さん、ぜひ早めに耳鼻科受診をご検討ください。
また、当院では「30分で41種類がわかる『注射をしない』アレルギー検査」も可能です。この検査は午前は11時30分まで、午後は5時30分までに受付に申し出ていただけば受けれますので、よろしければご活用ください。