岡山放送のみんなのニュース。
今年の花粉症のトレンドをうまく解説してあります。
視てなかった・・・という方、一度ご覧ください。
そのスギ花粉ですが、予報では今日からスギ花粉の飛散は「多い」。
花粉が多くなってきたこの時期どう対策を立てていくか、患者さんからのご質問にお答えする中で、これはためになる!というお話を今日はご紹介。
「ジェネリック薬品て、どおなの?」
医療費の抑制の切り札の一つとして、政府が推奨している、ジェネリック薬品。先発品に対して後から発売されるということで、後発品ともいわれています。
先発品の作り方のレシピが公開されているのをその作り方で作るので、副作用とかの検証が要らない分、コストを下げれるので薬価が安く、効果は先発品と同等というのが売りですが、ちょっと注意が必要です。
レシピが同じ、という建前ですが・・・。例えばホットケーキミックスが森永とスーパーのプライベートブランドで同じ味になるかというとそうではありません。「やっぱり風味は森永の方が好みだよね~」という方もおられると思います。頻繁にではないですが、「先発品からジェネリックに変えたらイマイチ効いてない気がする・・・」という方もおられます。
花粉症の薬でいうと、先発品が「アレグラ」の場合のジェネリック、「フェキソフェナジン」はその傾向がある印象です。アレグラ自体は眠気が非常に少なく、いい薬なのですが、ジェネリックに変えて少し安くなった代わりに効きがイマイチでは困ります。もし、アレグラをジェネリックに変えて今一つだったり、フェキソフェナジンって効果イマイチ・・・と言う場合はあえて先発品のアレグラで処方してもらうことを試してみることもお勧めします。
「雨の日は花粉が雨で落ちるからラクなんだよね?」
雨の日その日はそうなんですが、逆に注意が必要です。と、いうのも雨の日は降り始めに花粉が雨とともに落ちて花粉の飛散数が増えることもあります。また、雨の日の次の日は花粉の飛散数が前の日の落ちた花粉が舞い、花粉の量が普段の倍になる、症状が出やすくなりますのでより注意が必要ですね。
「薬局の薬とお医者さんで出す薬、どう違うの?」
薬局で売られている薬は長い期間お医者さんで処方されて、副作用も少なくて無難でしょうという薬です。ですので、種類が少ないのと、最近開発されてお医者さんの処方で出されるている薬はありません。お医者さんで処方される薬の方が効果が高くて、副作用(眠気や体のだるさや口の渇き)が少ないです。診察で患者さんの体質・生活習慣や鼻の中の状態を確認するのと、そもそも処方できる薬のバリエーションが薬局より多いといのがあり、よりニーズに合った薬を選べるためです。薬局で売っている薬は症状が軽めで満足できる場合やお医者さんに行くまでのつなぎで使う(眠気や体のだるさや口の渇きなどの副作用が出やすいため)以外は、お医者さんで処方を受けることをお勧めします。
「眠くならない薬はあまり効かないって聞いたんだけど?」
以前は眠気がおこりにくい薬は効きもマイルドなことが多かったのですが、最近ではいろんな薬が開発されています。今は、眠気(厳密に言うと、集中力や記憶力の低下)をおこさずに、鼻水・くしゃみ・鼻づまりを抑える薬がいろんな種類で出ています。飲み薬しか使ったことがない、という方もおられますが、点鼻薬(鼻にさすスプレー)もいろんなタイプが開発されています。「前もらった薬は眠くて使えなかった」という方も、一度お医者さんで「眠くならない」薬や、眠くならない使い方を相談されることをお勧めします!