「膵臓（すいぞう）がん※1で家族性を早期発見」 日経
ふーん、欧米の調査では膵臓がん患者の5～10％が遺伝するのか。。。
診察してると時々、患者さんに「親が○○がんだったんで自分も○○がんになったりしないでしょうか？」と質問を受けることがあります。
これは、その「○○がん」にもよりますが、「心配ないですよ。」とお伝えしています。
ただし、大腸がんや乳がんといった場合には遺伝することがあります。
乳がんを例にとると母親が乳がんになった場合には娘が乳がんになる確率は母親が乳がんでなかった場合の2倍になることがわかってきました。
http://www.jfcr.or.jp/cancer/heredity/relationship.html
と、がんは全部が全部遺伝する訳ではないけど、なかには遺伝するものもあると。
乳がんなら自治体がやっているがん検診であるとか、大腸がんなら人間ドックで大腸内視鏡検査※2も受けるとか。
非常に見つかりにくい膵臓がんですが、これは人口10万人あたりの罹患率※3が10人と、全体のがんの罹患率が約500人であることを考えると幸い少数派です。
http://www.fpcr.or.jp/pdf/statistics/fig06.pdf
人間ドックうけてないなぁというアナタ、健康管理のためにも一度受けることをお勧めします！
※1膵臓はみぞおちの高さにあり、胃の後ろ側にある臓器。食べ物を消化したり糖分をエネルギーに変える役割を担っている。膵臓がんはお腹の奥にあってわかりにくく、初期症状もあまり見られない。そのため膵臓がんがわかった時には進行していて手遅れになっていることが多い。
※2胃カメラの大腸版で肛門からカメラをいれて検査する
※3その病気にかかる確率
