今日はお子さんの発音の異常(小児の構音障害)について、岡山市南区のふじもと耳鼻咽喉科クリニックの言語聴覚室 室長 森 壽子氏の講義を受けてきました。
この分野は自分の課題の分野でありまして、非常に参考になりました。
発音はふつうに成長すれば5才ごろには完成する。
発音の異常自体は訓練で完治する。ここで重要なのは発音指導を開始する年齢。3才では発音指導はしない。重症な発音異常は4才6カ月から、中ぐらいや軽い発音異常は5才から訓練を開始する。
目標は小学校に入学する前に完治させること。
ただし、ここで問題は「発音の異常」が言葉だけの問題なのか、ということです。
ふじもと耳鼻咽喉科クリニックでは、保護者の方が「発音がおかしい」「言葉がはっきりしない」ということで受診される方が大多数なのですが、実際に「発音がおかしい」のか、そこから精査が必要。
具体的には、難聴がないか、発達障害がないか、など原因がしゃべる部分以外にないのかといったところが問題になります。
そのために、「発音がおかしい」ということは、聴力検査や発達検査や知能検査やことばの検査や読解力の検査をして原因を探します。
もし、原因が口唇顎口蓋裂や舌小帯短縮症といった病気であれば、手術をするだけで完治する場合が多いといった具合に治療開始まえの診断が非常に重要です。
また、発音の異常を治していく場合、自宅でお母さんが5分でも10分でもいいので、毎日発音の練習を教材を使ってしていくことが非常に重要とのことでした。
ただ、今は共働きとかひとり親の家庭が増えて、教材のコピーすらできない超多忙な保護者の方も増えているという現状を憂いて、森先生は言語教育用絵本を出版されました。
すごい情熱。。。
今回の講義は自分にとっても本当に勉強になりました。
「うちの子、言葉が遅い・・・」そんな風に気になる保護者の方、一度ふじもと耳鼻咽喉科クリニックで相談してみましょう!